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反戦貫きほらぐち勝利

当確の報が入り歓喜に沸く選挙事務所。全学連の神野豊典副委員長(左)と矢嶋尋副委員長(右)から花束を受け取るほらぐちともこ区議(4月24日 杉並区)

 

杉並区議選 戦時下の大激戦闘いぬき2632票で堂々再選

4月23日投票・24日開票の杉並区議会議員選挙で、ほらぐちともこ候補が2632票を獲得し、69人が立候補する大激戦をかちぬき48議席中39位で見事再選を果たした。岸田政権の世界戦争突入と対決して絶対反戦を貫き、「杉並から戦争とめる」新たな反戦闘争をつくり出し勝利した。この地平を広げ、広島・主要7カ国首脳会議(G7サミット)粉砕へ総決起しよう。

今選挙戦は、ウクライナ戦争が始まり、米日帝の中国侵略戦争が狙われる戦時下で、「杉並から戦争とめよう」を真正面から掲げ、若者、女性、働く者の力で社会を根本から変えようと訴えぬき勝利した。
この一票一票は文字通り杉並区民の「反戦決起」だ。12月から毎月行われた杉並反戦デモをはじめ議会内外のほらぐち区議の揺るがぬ闘いは、国家権力・右翼の脅迫・襲撃を蹴散らし、区民の戦争絶対反対の怒りと団結を生み出した。軍事費2倍化反対署名は7000筆を超えた。

「戦争を仕掛けているのはアメリカ側。あなたは正しい」「右翼の妨害に負けずよく頑張った」といった反応や、演説を聞いてほらぐちに投票したという人も無数に生み出した。区民一人ひとりとの討論を積み重ね、原水爆禁止署名運動や都政を革新する会の闘いなどで蓄積されてきた「杉並反戦」のうねりを巻き起こしたのだ。とりわけ、陸上自衛隊ヘリ墜落事故や「戦える自衛隊に」という麻生太郎の発言、自衛官不足の報道が飛び交う中で、自治体の戦争協力である自衛官募集業務反対こそ足元から戦争を止める具体的闘いだとつかみ取っていったことは重要だった。

ほらぐち候補の革命の訴えは戦争と物価高、生活破壊に対する区民の根底的怒りを解き放った。最終日の演説(要旨別掲)は「『労働者が社会の主人公』という言葉に涙が止まらなかった」といった感想が続々と寄せられた。ほらぐち候補は絶対反戦を土台に「民営化反対・非正規職撤廃」「区職員を全員正規雇用に」「働くものが人間らしく生きられる社会を」と鮮明に訴え、青年・女性から熱い支持が寄せられた。

特筆すべきは全学連と青年の大奮闘である。選挙戦未経験の若い仲間たちが、街宣の場所取りや宣伝カーでの訴えなどあらゆる闘いを中軸で担った。「中国が攻めてきたらどうするのか」と言う人とも徹底討論し、支持を拡大した。時間通りに終わった街頭宣伝はないほどの執念だった。

「誰一人欠けてもこの勝利はなかった」(神野豊典・全学連副委員長)。党と労働者大衆がほらぐち候補を媒介に「一個の生き物」のような蜂起を実現し、2632人の組織化・決起をつくった。帝国主義戦争を内乱に転化する重大な突破口が開かれたのだ。

翼賛体制うち破る

日本共産党スターリン主義との大党派闘争にかちぬき、総翼賛体制をうち破ったことは大きな地平だ。日本共産党は戦争突入への怒りも行動も皆無で、区の自衛官募集業務に反対せず予算にも賛成した。この事実の暴露に怒った共産党支持者からほらぐち候補への投票が続々と生み出された。
杉並から戦争を止める闘いはこれからだ。闘う労働運動・学生運動をよみがえらせ、岸田打倒の5月決戦に猛然と決起しよう。

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