大阪・香川・名古屋・北海道で4・28沖縄デー闘争
●大阪
4月28日は、日帝敗戦後に天皇と日帝生き残りのために沖縄や奄美が本土から切り離され、米政権の支配下に売り渡された怒りの日です。以降、米軍基地は沖縄へ集中を続けました。全国各地で「ニ度と戦争を繰り返させるな。沖縄を戦場にするな」の訴えが叫ばれました。関西一帯の労働者・学生・市民が豊崎西公園に28日に集まり、日本の戦争国家化の阻止に向けた日々の取り組みを確認し合いました。大阪市職の赤田さんより基調が行なわれ、政府がなりふり構わず進める米軍と自衛隊の統合、そして8・6ヒロシマ弾圧が厳しく弾劾されました。
戦争国家化の核心はもの言う労働組合の一掃です。労働者が結束して政府の戦争策に対抗し続ける限り、一億総火の玉の戦争国家などできないことを政権の指導者は知っています。どれだけネットニュースやテレビを使って人々を騙そうと、米艦船の入港阻止を訴えた全港湾のストのようなことが起きてしまえばひとたまりもないからです。
だからこそ検察と癒着し、関西において特に活発な関西生コン支部へのでっち上げ逮捕を連発しました。しかし組合は潰れず、ついには数々の無罪判決が勝ち取られていることが、デモ行進に駆けつけた関西生コン支部の武谷新吾副委員長から報告されました。労組潰しの重心は港合同昌一金属支部へとシフトしています。民事再生法を悪用した全員解雇への闘争方針が、港合同昌一金属支部・木下浩平委員長より宣言されました。昌一金属支部はこれまで数々の反戦闘争の先頭に立ち、昨年末には職場工場を練り歩く大ストライキをしたばかりです。集まったすべての人が全力で闘う決意です。
日教組奈良市からも教育労働者の闘いが訴えられ、ストライキに立ち上がろうと呼びかけられました。最後に、高槻医療福祉労働組合より反戦春闘ストライキの成功が報告され、デモ隊は梅田の街に繰り出しました。
デモコールに合わせて沿道から歓声があがり、海外からの教育労働者がガザ虐殺弾劾のプラカードを持って合流しました。世界でも反戦の声は日々力を増し、100名を超える逮捕者が出ながら座込みを続けるコロンビア大学の学生や、これに続くイェール大学の抗議行動があります。私たちもこの世界の闘いに合流し、中国侵略戦争に進む岸田政権を阻止しましょう。
(改憲・戦争阻止!大行進・北摂 阿津良典)
●香川
全国の仲間とともに、4・28沖縄デー闘争を闘い抜いた。沖縄・琉球弧を捨て石にして、米帝とともに中国侵略戦争を遂行する岸田は、西日本の要とされる陸自第14旅団(善通寺)を、高松港から南西諸島へ出撃させようとしている。地元として、これを絶対に許さない。労働組合こそが反戦の先頭に立って、4・28行動を闘った。
28日午前中、第14旅団のある善通寺駐屯地へのデモと申し入れ。この日は、ちょうど創設記念行事として一般開放される日だ! デモ隊が正門に到着した時は、観閲式の真最中。私たちには自衛官が張り付き、一般来場者でごった返す中、圧倒的な注目の中で申し入れをおこなった。
「『善通寺駐屯地、高松港から出撃するな!」「自衛隊が実際に戦争に行かされようとしている!そんなことを私たちは絶対に許さない!命をかけても戦争に反対する!」
先日の海自哨戒ヘリ事故でも、自衛官が「殺されている」。すでに戦争は始まっているのだ!『自衛官は侵略の銃をとるな!』私たちの訴えは、自衛官の心に響き、届いている!
そして午後からは、国の特定重要拠点港湾に指定された高松港へ。県庁前でシュプレヒコールをあげ、高松中央商店街をデモ行進。連休初日の街に『戦争絶対反対』のコールが響き、飛び入り参加の学生も。
私たちは24春闘を反戦春闘として闘ってきた。5波のデモや街宣、申し入れ。その力で職場闘争も闘い抜いてきた。大きな前進と新たな課題が生まれる中で、本日の行動は、教組のなかまが闘いとってきた『春の嵐行動in香川』でもあった。
今夏最大の闘い8・6ヒロシマに向けて、星野絵画展、5・15沖縄闘争を闘い抜く! 本日の行動には中四国のなかまも駆けつけてくれた。8・6暴処法弾圧を団結して打ち破ろう!その先頭に立つことを決意し、24反戦春闘の総括とする。(香川連帯ユニオン書記長 吉田康彦)
●名古屋
4月28日、改憲・戦争阻止!大行進東海が呼びかける沖縄デー行動が闘われました。デモに先立つ集会で、大行進東海の上本龍一が基調を提起しました。
「第二次世界大戦時、沖縄は日本軍により、米軍の本土上陸までの時間稼ぎ=「捨て石」とされ、沖縄県民の大多数が犠牲になっています。1952年4月28日のサンフランシスコ講和条約発効後=日本のGHQからの独立後も、アメリカの施政下に置かれ、沖縄県民の基地前での座り込み行動は実力行動として闘われてきました。今、米軍策定の遠征前進基地作戦や自衛隊の南西諸島の軍事要塞化などに直面している沖縄の怒りと連帯し、反戦闘争に決起しよう」と訴えました。
続いて、東海合同労組の坂野委員長から、「今日のデモは、中国侵略戦争を宣言した日米共同声明や、沖縄の軍事要塞化、港合同昌一金属支部や、関生支部などへの政治弾圧を粉砕する闘いです。今日のデモを貫徹しよう!」とアピールがあり、大行進東海の仲間からは、「一握りの人間が暴力を独占している今の民主主義ではなく、労働者、市民による新しい民主主義を。8・6広島弾圧粉砕へ共に闘おう!!」とアピールがありました。
午後2時、デモ出発。アメリカ領事館や、イスラエル支援企業の入居するビルを直撃するデモ行進は、圧倒的な注目を集め、沖縄の軍事要塞化を進めるバイデン・岸田を断罪し、「労働者こそが戦争を止める! 今こそ必要、労働組合! 沖縄を戦場にするな!」のデモコールが名古屋駅周辺に轟きました。
デモ終了後、改憲・戦争阻止大行進東海事務局から、「中国侵略戦争に向けた沖縄の軍事要塞化は改憲クーデターであり、戦争に向かう岸田を倒すことは労働者民衆の未来を開く闘いです!」とまとめがあり、5月沖縄闘争、6月9日改憲戦争阻止全国闘争(都心デモ)の呼びかけが行われました。
駆け付けた、関生弾圧を許さない東海の会の柿山さんもマイクを握り「デモ中、沿道の反応が物凄くよかった。デモコールにもあったが、反戦の闘いは労働組合の任務です。関生弾圧粉砕まで、共に闘っていこうではないですか!!」と熱烈な挨拶がありました。パレスチナ解放を闘う先達たち、カンパを寄せてくれた新しい参加者、3回目を迎えた名古屋反戦デモへの結集は20名を越えました。改憲と戦争阻止に向かって、展望豊かに貫徹できたと実感しています。(改憲・戦争阻止!大行進東海 上本龍一)
●北海道
4月27日、札幌において開催された沖縄デー闘争は、新たな仲間も含めた青年・学生が先頭に立ち、北海道における革命的反戦闘争の可能性を示す闘争となった。これまでの同志たちがみな「組織の生まれ変わり」を実感するものとなった。
札幌駅南口広場を出発点とするデモは、同日予定されていた新入生歓迎集会に参加するため京都大学から駆け付けた飯田駿介さんも参加し発言。自身が京大当局に処分されながらも中国侵略戦争―世界戦争に対し、キャンパス・街頭で体を張って闘う立場とそれに基づく発言は参加者の心を激しくゆさぶるものになった。
大行進・北海道事務局の仲間は「中国侵略戦争の中で、「4・28=屈辱の日」の意味を明らかにしなければならない」と訴え、それは「沖縄は戦後米軍による圧政と同時に、米帝の「絶えざる戦争」の出撃基地とされてきた」ということであり、したがってわれわれに必要なことは「平和な日本を守れ」ではなく、安保=戦争を必要とする国家を打倒すること、自国政府打倒・祖国敗北の思想が必要だと明らかにした。
デモは長年パレスチナと連帯して闘ってきた仲間や沖縄にルーツを持つ仲間など多様な仲間とともに、この間知り合ったばかりの青年・学生も参加、さらにその場でマイクを持ってコールするなど解放感に満ちたものになった。
デモ後に開催された集会では飯田さんの講演会やパレスチナ問題の提起、それと同時に大坂正明同志の親族からも発言を受け、大成功した。
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