8・15集会 反戦の力に確信あふれ
8・6広島の勝利から11月へ
戦後79年の8月15日、8・15労働者市民のつどい(同実行委員会主催)が東京・杉並のセシオン杉並・ホールで開かれ、300人を超える人々が集まった。
冒頭、司会の洞口朋子さん(改憲・戦争阻止!大行進杉並呼びかけ人、杉並区議)が、「皆さん、ついに被爆者を始めとする広島、長崎の怒りで岸田を倒しました!」と宣言し、勝利感あふれる集会が始まった。
ドキュメンタリー映画「琉球弧を戦場にするな」が上映され、琉球弧で進むミサイル基地建設など日米両軍による戦争準備の実態が映し出された。理不尽な現実に果敢に立ち向かう住民の姿は、見る者への共闘の呼びかけそのものだ。
主催者から森川文人弁護士が発言に立ち、「今見た通りの戦争情勢ですが、私たちは弾圧を打ち破り、原爆ドーム前集会を貫徹した。中国侵略戦争に向かう軍事国家化の時代、反戦反核の労働者民衆が歴史に風穴を開ける革命的な決起であり、その大衆的な戦線が拡大していくことに自信と確信を持とう」と呼びかけた。「生活は困窮し、未来が見えない。戦争さえなければ幸せなわけではない。現状維持ではなく、この世界を壊したい、変えたいという怒りのマグマが潜在している。ナショナリズム、国家ありきの発想をやめ、戦争反対を闘う非国民になろう。戦争の時代は、革命期です。共に頑張りましょう」と力強く訴えた。
集会後半は、松元ヒロさんのコントで盛り上がり、高山俊吉弁護士が「8・15に『反戦』を決意する」と題して講演した。高山さんはまず、8・6ヒロシマ反戦反核闘争の勝利が岸田を「もう消えるしかない」ところに追い込んだと断言した。そして、「真の反戦とは何か」と問いかけ、「悲惨な戦争を繰り返さないことを祈ることではない。それは三つある。まず一つは、戦争を受動態の言葉で話すのをやめることだ。戦争は起きるのではなく、戦争を起こす、起こさせないと使おう。二つに、いかなる戦争に反対するのかを明確にする。反対すべきは侵略戦争、とりわけ自国の戦争だ。1912年のバーゼル宣言を思い起こそう。三つは、反戦は権力打倒と切り離すことができないということだ。それがない反戦はインチキ反戦論であり、戦争翼賛に堕する恐れがある」と指摘した。
さらに、「この3点を備えた反戦の力があったから8・6で私たちは勝てた。多くの人たちの共感につながったから勝てた」と強調し、「労働者民衆を分断し、敵対させている者をこそ憎み、実は深いところで私たちの行動を信頼している人々とつながり、腕を組む11月を実現しよう」と呼びかけた。「戦後革命は、敗戦から短い期間にすごいことをやった。8・15から11・3、これだけの期間があったらやれる。このわくわく感、よーし、やってやろうじゃないか。11月まで頑張り抜こう!」——訴えは全参加者を鼓舞した。
闘いの現場から動労千葉執行委員の川崎昌浩さんが「8月から11・3へ怒涛の3カ月を闘い抜き、6千人の結集を実現しよう」と訴え、全学連の学生が「革命で戦争を阻止する」と決意を語った。
最後に東京西部ユニオン副委員長の北島邦彦さんが「戦後50年で始めた集会は今年で30回。来年は戦後80年を迎える。反戦のエネルギーあふれる11・3をかちとろう」とまとめた。
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