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「共に闘う国労の会」が総決起集会、「われわれこそが国労だ!」

s20100729c-1.jpg 7月28日夕、「国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回を共に闘う国労の会」が主催する国鉄闘争勝利総決起集会が東京・文京区民センターで開かれた。325人が結集し、熱気に満ちてかちとられた集会は、国鉄闘争全国運動が本格的発展の端緒についたことを鮮やかに示した。同日からの国労大会を直撃したこの集会で、闘う国労組合員は国労の主流派に躍り出る戦闘宣言を発したのだ。
 司会の国労新宿駅分会の白石滋さんが冒頭、「労働者の誇りを取り戻し、労働者の権力を打ち立てる」と宣言した。 

s20100729c-2.jpg 「共に闘う国労の会」の結成を呼びかけた国労郡山工場支部の橋本光一さんは国労大会代議員選挙に立候補して闘ったことを報告し、「私を支持してくれた組合員の票は、時代認識と路線で獲得された強力な票だ。心の底から勝利感を持っている」と述べた。同じく呼びかけ人である国労5・27臨大闘争弾圧被告団長の富田益行さんは、「弾圧との8年間の闘いは、今日の闘いをやるための試練だった」と述べ、7月22日の山陽新幹線事故を弾劾し、反合・運転保安闘争のさらなる実践を訴えた。
 連帯のあいさつに立った動労千葉の田中康宏委員長は、「4・9政治和解は日本労働運動の深刻な危機だ。これを正面から見つめることがすべての出発点。しかし、この危機の中でわれわれがやるべきことをやれば新しい労働運動をつくり出すことができる」と訴え、「国鉄闘争の火は残せた。全国で無数の職場の仲間と結びつくことができれば、この火は大きくなる。そうすれば日本の労働運動は一から塗り変わる」と提起した。
 基調報告を国労上野支部我孫子金町保線技術センター分会の吉野元久さんが行った。吉野さんは「われわれはもはや単なる批判者にとどまることはできない。職場の仲間に責任をとり、階級の指導部に飛躍して、腐った国労本部に成り代わる。その勝負の時が来た」と述べ、国労本部の大会議案を徹底的に批判した。また、国労代議員選挙の闘いを総括して「体制内派はわれわれの闘いを心底恐れている。組合員は分割・民営化への怒りを忘れていない。青年労働者のJRへの怒りもある。この怒りと結びつくことは必ずできる」と提起、「共に闘う国労の会300人組織化は、われわれが国労の主流派になるための絶対的な数だ。石にかじりついても実現する」と断言した。
 1047名闘争の当該として、国労小倉地区闘争団の羽廣憲さんが国労大会を巡る伊東現地での闘いを報告し、「4者4団体派は誰ひとり胸を張ってわれわれの前を通れない。われわれの気迫が彼らを圧倒した」「われわれが残った以上、国鉄闘争は終わらない」と力強く宣言した。動労千葉争議団の高石正博さんは、この日に行われた動労千葉の鉄建公団訴訟に触れて、「鉄道運輸機構の代理人は『高石さんは60歳を超えているから職場に戻れない』と平然と言った。だが、何年たとうがおれは解雇撤回で闘う」と敵への怒りをたたきつけた。国労秋田闘争団家族の小玉由利子さんがカンパアピールを行い、「1億円、2億円積まれても解雇撤回のない金などいらない」と言い切り、和解を拒否した闘争団員によって継続される鉄建公団訴訟・鉄道運輸機構訴訟への支援を訴えた。
 1047名当該の熱い訴えに応え、自治体、教労、全逓、医療・福祉の各産別の労働者が、国鉄闘争を自らの闘いとして闘うと表明した。JRで働く4人の国労組合員が300人組織化への決意を語り、ス労自主執行委員の山川博康さんが闘う国労組合員を激励した。集会のまとめを国労新潟駅連合分会の星野文男さんが行い、「国労本部は国労の流れ解散を策しているが、現場組合員には『JR連合などに行けるか』という怒りがある。しかしその怒りは共に闘う国労の会に入らなければ貫けない。われわれこそ本物の国労だ」と強調した。
 この集会と並び、7月27―28日の2日間、国労大会が開かれた伊東現地で、国労本部ら4者4団体派の裏切りを弾劾し、解雇撤回の貫徹を訴える宣伝戦を闘い抜いた。(I) 

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