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住宅明渡裁判最終弁論で被告3人が八尾市弾劾の戦闘宣言

s20101006a.jpg 10月1日、大阪地裁第11民事部(田中健治裁判長)で開かれた住宅明渡弾劾裁判は、入りきれない傍聴者が出る熱気の中で、3年間の住宅裁判の結審にあたり被告3人が最終意見陳述を行った。3人の気迫の陳述に傍聴者は一つになり、法廷は闘いのるつぼと化した。
 最初に発言に立った辻西幸子さんは、9月3日の年金・貯金差押弾劾裁判の反動判決を弾劾した。「期限を延期する」という橋本建築長の発言を認定しながら住民の訴えを却下した司法は腐っている。「応能応益家賃制度を認めた最高裁判決はすでに現実の前に崩れている」と裁判所に突きつけた。 

 続いて立った田中由加さんは、若者が西郡から出て行かざるをえなくしている応能応益家賃制度の問題を暴き、「西郡をむちゃくちゃにしているのは、解放同盟本部派と住宅管理課だ」「私たちには、西郡に生まれ、住み、生きていく権利がある」と弾劾した。
 最後に岡邨洋西郡支部長が陳述した。「応能応益家賃制度は新自由主義の攻撃だ」「府営住宅を今後半分にする」(橋下大阪府知事)、「大震災の被災者3500世帯を市営住宅から追い出す」(神戸市)など、菅政権が進める新成長戦略は「公的部門を民営化し、医療や教育、福祉、住宅、人間の命までも食い物にしていく攻撃だ」と断罪した。そして八尾市に対し「保育所や窓口など800事業の民営化、八尾北医療センターの売り飛ばし、あらゆる物を金次第にする、こんなことを許したら生きていけなくなる」と弾劾。動労千葉の闘いに続き、「自分と家族、西郡の住民、全国の労働者の生き死にをかけて13年間、応能応益制度絶対反対・供託堅持で闘い、住宅の民営化を阻止している」地平を誇り高く確認し、06年の「3人への給与差押え」攻撃はこの闘いへの破壊攻撃としてあったことを明確にした。「私たちは屈服を拒否し、団結を固め反撃に立ち上がった」「支部は08年から始まった住宅裁判と、森本さんへの強制執行を八尾北労組のスト決起とともに闘いぬく中で、階級的労働運動の下、新自由主義と対決し勝利する本当の部落解放闘争が始まった」「八尾市は、住宅闘争の解体や労組の団結破壊をできないまま八尾北明渡に手をかけざるをえなかった」「支部は、労組、守る会、地域の労働者と固く団結し、住宅闘争と八尾北明け渡し阻止闘争に必ず勝利します」と戦闘宣言を発し、陳述を終えた。
 判決は来年1月28日だ。国鉄全国運動を職場と地域に、八尾市の労働者の中に持ち込み、11・7集会1万人結集の先頭に立つ。この闘いと一体で11月10日午後2時、大阪地裁大法廷での八尾北医療センター明渡弾劾裁判闘争を闘い、住宅明渡裁判勝利へ攻勢的に闘おう。(西郡支部・U) 

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