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エジプトでもムバラク政権打倒の闘いが爆発

s20110129b-1.jpg 1月14日のチュニジアでのベンアリ政権打倒の闘いに続き、エジプトでも1月25日、29年間にわたり強権体制を維持してきたムバラク政権打倒の労働者人民の闘いが始まった。25日には、首都カイロをはじめ全国で数万人規模のデモが行われ、治安部隊との衝突で4人が死亡。26日には、政府のデモ禁止措置にもかかわらず、カイロなどでもデモが続いた。27日にはカイロ、スエズ、イスマイリアなどでデモが行われた。警察部隊は催涙弾、放水銃、ゴム弾などを使用し、ムバラク大統領の辞任、81年以来続く戒厳令の解除、最低賃金引き上げなどを要求して闘ったデモ隊1万人のうち1000人が逮捕された。 

s20110129b-2.jpg これまでにデモ隊と治安部隊をあわせて7人が死亡している。28日には金曜礼拝の後に100万人規模の大規模な反政府デモが予定されており、政府は情勢しだいでは「決定的な措置を取る」構えを見せている。またデモの爆発を阻止するために、政府はデモの大規模化に重要な役割を果たしたフェイスブック、ツイッター、インターネットや携帯電話のサービスを中止させている。27日の夜には、ムスリム同胞団などの反政府派の逮捕が行われた。28日には軍の特殊部隊が市内の各所に配置され、決戦情勢が煮詰まりつつある。
 中東での米の重要な同盟国であるエジプトの危機にアメリカ帝国主義は震え上がっている。エジプトの支配体制の崩壊は、中東全域の米帝の支配体制が崩壊することを意味する。それは同時に米帝の石油支配の危機をもたらし、米帝の世界支配体制を根底から揺るがすものになる。
s20110129b-3.jpg●革命の波、イエメンにも波及
 アラブ最貧国のイエメンの首都・サヌアでも23日から反政府デモが始まった。27日には、30年間も政権についているアリ・アブダラ・サレハ大統領の辞任を要求して数万人の反政府デモが行われた。彼らはまた、経済改革を要求し、政権の腐敗を弾劾した。集会には、高い失業率と貧困にあえぎ、政治的自由を奪われている多くの青年・学生が参加した。
 このほか、チュニジア革命はアルジェリア、モロッコ、レバノンにも波及し、米帝の中東支配を根底から揺るがす事態が生じている。ヨルダンでも14日、アンマンなど複数の都市で物価上昇に抗議するデモが行われ、数千人が参加した。(TZ)
 写真①②は25日、カイロでの反政府デモ。写真③は26日、カイロの街頭を占拠する若者たち。 

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