迎賓館・横田爆取弾圧裁判 〝最高裁に無罪書かせる〟 上告審勝利へ総決起集会
2月21日、「迎賓館・横田爆取デッチあげ弾圧裁判/最高裁で無罪を!福嶋再審勝利へ!2・21総決起集会」が、東京・亀戸のカメリアプラザで110人を結集して開かれた(主催/迎賓館・横田裁判の完全無罪をかちとる会)。全国10か所の国鉄集会を引き継ぎ、中東侵略戦争にのめりこむ安倍政権を打倒する3〜4月決戦への総決起集会としてかちとられた。
冒頭に、28年の爆取デッチあげ弾圧との闘いの歴史を記録したビデオが上映されたあと、東京北部ユニオン街分会の水戸由紀子さんの司会で、集会が始まった。開会あいさつに立った共同代表の桜井善作さんは、「安倍打倒こそ平和・人権第一の社会を作り、4氏、星野文昭さんを始め冤罪(えんざい)、抑圧、差別に苦しむ人びとの解放への道。『現代の治安維持法と闘う会』の結成は非常に大切でした。多くの人びとと連帯して闘おう」と、集会の方向性を示した。
さらに「星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議」共同代表の戸村裕実さん、「現代の治安維持法と闘う会」事務局の菊地安長さん、全学連書記次長の森幸一郎さんの連帯発言が続いた。
「韓国の治安弾圧状況と人権の闘い」と題して、金元重・千葉商科大学教授が特別講演を行った。彼自身がデッチあげられた1975年の「在日韓国人母国留学生スパイ団事件」から説き起こし、パクチョンヒ独裁政権下での過酷な治安弾圧の実態を暴いた。
さらに、現在のパククネ政権のもとで昨年12月、憲法裁判所が統合進歩党に解散命令を発し、11人の議員が失職させられ、検察は党員全員を国家保安法違反で捜査していることを弾劾した。
こうした新たな治安弾圧に対し、民衆の側に立ち、証拠ねつ造という国家犯罪を告発して活動するチャンギョンウク弁護士の闘いを紹介し、「ともに闘いましょう」と締めくくった。
●被告団が決意
神奈川合同労組の後藤礼子さんのカンパアピールに続き、後半は弁護団の報告から始まった。
上告審弁護団の山本志都弁護士は裁判所の有罪認定が被疑事実をなんら立証していないことを指摘し、昨年8月に提出した上告趣意書が3人の無実を明らかにしていると断言した。
福嶋再審弁護団の青木秀樹弁護士は、昨年12月に東京地裁に再審請求書を提出したことを報告し、「福嶋同志の無実を筆跡鑑定書と指紋検証報告書によって明らかにできた」と確信に満ちて述べた。被告団と一体で闘う弁護団に惜しみない拍手が送られた。
いよいよ、被告団の決意表明だ。
板垣宏同志はこの集会が緊迫した内外情勢のもとでかちとられていることを訴え、「最高裁の早期結審策動を打ち破って、必ずや無罪判決をかちとる」という断固たる決意を表した。
十亀弘史同志は、被告団4人が完黙非転向を貫き、無罪判決をかちとり、勝利していることをあらためて確認し、「最高裁にきっちり無罪を書かせる。二度と獄中に入らない」と言い切った。
須賀武敏同志は、「安倍政権への怒りが渦巻いている。この時代になぜわれわれは勝利できるのか。革共同が今日まで、破防法弾圧、爆取弾圧に屈せず完黙・非転向で闘っているからだ」と喝破した。
府中刑務所在監の福嶋昌男同志のメッセージを再審事務局が代読した。「大恐慌、戦争攻撃・治安弾圧に抗して本集会がかちとられている。上告趣意書、再審請求書を提出し、無罪戦取への道を切り開く」と、3同志との団結を表明した。
4同志の決意表明に拍手が鳴りやまなかった。
●国鉄闘争と一体で
さらに、被告団家族の須賀陽子さん、十亀トシ子さん、福嶋明宏さんが決意を表した。
ここで国労闘争団の小玉忠憲さん、羽廣憲さんが紹介された。代表して小玉さんが立ち、「国鉄労働者の28年の闘いと被告団28年の闘いの一体性を感じた。安倍政権を労働者の力で打倒しましょう」と述べた。
「完全無罪をかちとる会」事務局が2〜3月の行動を提起し、閉会のあいさつで共同代表の藤井高弘さんが「強烈無比の被告団の3人を、再び獄中に入れるわけにはいかない。国鉄闘争を基軸に2010年代中期階級決戦をともに闘い、完全無罪をかちとろう」と訴えた。最後に司会の音頭で団結ガンバローを三唱し、団結を打ち固めた。(I)
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