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子どもの貧困テーマに野本三吉講演集会

20170330e-1.JPG 3月18日、横浜市内で「『深刻化する子どもの貧困』 野本三吉講演の集い」を開催しました。私を含む4人の教育労働者OBが呼びかけ、85人もの参加で大きな成果を得たと感じています。
 野本さんは、横浜・寿町で貧困児童と向き合い、日雇労働者組合を立ち上げ、共同体社会の重要性を追求してこられました。
 講演では「現代の貧困は、職場・学校・地域社会が培ってきた共同性が徹底的に破壊され、人間的絆(きずな)が希薄化した結果です。経済的貧困も戦争もない、ともに生きられる社会をつくり出そう」と呼びかけました。
 討論では、福島からの避難家族の子どもへの「いじめ」や、沖縄への差別問題が取り上げられました。定時制高校生の親子からは、学校現場にまかり通るヘイトと闘う中で世の中を変える仕事に就きたいとの思いが述べられました。 

 講演に先立つ基調提起で私は、津久井やまゆり園事件や森友学園疑惑を弾劾し、「こんな戦争と民営化、子どもたちの命も未来も奪う世の中は断じて許せない! 青年の先頭に立ってともに闘おう」と提起しました。
 「子どもの貧困」は「労働者家族の貧困」、新自由主義による社会丸ごと民営化、総非正規職化、雇用・賃金破壊の結果です。放課後、アルバイトに追われる中高生は非正規労働者そのものです。これとの対決は、職場・地域での「労働の奪還」であり、ゼネスト―コミューン建設の第一歩です。国鉄分割・民営化絶対反対の国鉄闘争に展望があり、韓国・民主労総やアメリカ・UTLA(ロサンゼルス統一教組)との国際連帯こそが勝利の道です。
 講師を含む事前の討論で、新自由主義の破産の現実として「子どもの貧困」を焦点化させたことが成功のカギでした。この成果を発展させ新たな企画に挑戦します。(神奈川 鈴木一久)

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