狭山闘争/「再審行え」と東京高裁に迫る
6月23日、部落解放東日本共闘会議と全国水平同盟杉並支部の呼びかけで「狭山第4次再審勝利!東京高裁糾弾!」狭山要請行動が50人の参加で闘われた。
午前10時から東京高裁前でアピール行動を行い、11時から高裁第4刑事部(家令和典裁判長)への要請行動、その後再び高裁前行動をやり抜いた。「家令裁判長は再審を開け!」「狭山差別裁判徹底糾弾! 国家権力による部落差別を許さないぞ!」の怒りのコールを東京高裁・霞が関一帯に響かせた。3月11日に急逝された石川一雄さんの怒りを胸に、「見えない手錠」をはずすことを拒否し続ける家令裁判長・検察・国家権力を徹底糾弾する闘いとして貫徹した。
要請行動で全国水平同盟の久原正子委員長が、「真実を隠し、部落差別犯罪を居直り続ける検察、それを擁護する司法。こんな差別裁判をいつまでも許すわけにはいかない」と怒りを込めて徹底糾弾した。そして、「『この部落差別の権力犯罪を打ち破らないでは部落の解放はない』と闘った石川一雄さんの遺志を引き継ぎ、大衆的な大糾弾闘争を爆発させ、第4次再審闘争に勝利する」と宣言した。杉並、西郡など水平同盟各支部を始め14団体が要請文を提出した。
要請行動の最後に、「毎回の要請文を家令裁判長に届けているのか」という追及に訟廷管理官が「適正に対処しています」などと機械的に発言したことに対して、全学連を先頭に全員の怒りが爆発、「必ず家令裁判長に届けろ!」と徹底糾弾した。
高裁前アピール行動では解放共闘、水平同盟、全学連、動労総連合水戸などが発言に立ち、闘う決意を力強く表明した。21日に強行されたアメリカ帝国主義によるイラン核施設空爆―侵略戦争を徹底弾劾し、沖縄の「慰霊の日」の闘いと連帯して天皇の沖縄訪問と石破の式典参加に対する怒りがたたきつけられた。そして、「米日の中国侵略戦争阻止の反戦闘争を大爆発させ、狭山第4次再審闘争の勝利を切り開こう」との訴えが行われた。(部落解放東日本共闘会議事務局長・徳永健生)
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